※この記事はネタバレしています。
今回は、イ・ビョンホン主演の、ヴァイオレンス・スリラー映画「悪魔を見た」についてです。
バッドエンドな韓国映画が観たい、そんな日にぴったりの1本でしょう。
映画「悪魔を見た」の概要
監督 | キム・ジウン |
脚本 | パク・フンジョン |
公開日 (日本) | 2011年/144分 |
製作国 | 韓国 |
撮影 | イ・モゲ |
音楽 | モグ |
出演 | イ・ビョンホン、チェ・ミンシク |
犯人役のチェ・ミンシクが出てる映画を初めてみました!オールドボーイ、調べてみるとスカーレット・ヨハンソン主演のLUCYでも悪役で出演してたんですね!あまり覚えてないけど、多分あの人だろう、、、w
この映画、音楽もすごく良かったです。
映画自体は重い空気感漂う感じですが、音楽に緊迫感や緊張感をあまり感じなくて、映画が重くなりすぎていないというか、、、。
どちらかというと静かな曲調で、途中まで、え?音楽なんか微妙じゃない?って思ってたんですが、後半、逆にそれがイ・ビョンホン演じる主人公の絶望感というか、辛い感情が伝わってきて胸にきました。
映画「悪魔を見た」のあらすじ
プロ刑事スヒョンの婚約者が、連続殺人鬼のキョンチョルに惨殺される。スヒョンは婚約者を殺した犯人を探す中でキョンチョルに行きつき、彼に対する復讐に燃える。キョンチョルはスヒョンに追われている最中にも殺人を繰り返す。
Wikipedia引用
映画「悪魔を見た」の感想・考察
卑劣で残虐的な犯人たち
この映画は、イ・ビョンホン演じるスヒョンの婚約者を殺害した犯人以外にも、沢山殺人鬼が登場します。
世の中、味方を変えれば、こんなにもゴロゴロ殺人鬼がいるものなのか。
殺人を自分の趣味・娯楽としている人間がどうして生まれるのか、不思議で仕方ありません。
この映画のように、送迎バスやタクシーの運転手だったり、優しそうに声をかけてくるおじさんだったり、日常生活に紛れ込んでいる殺人鬼を私たちは見破ることができるだろうか、
そんな事を考えながら鑑賞していましたが、きっと難しいと思いますね。
日本なんて海外に比べれば安全だろうという思い込みが根付いている気がしますしね。
とは言っても、日本でも残虐な事件はたくさん起きているわけで、私たちは(特に女性や子供は)自分たちの身を守る何かを身につけなければいけないなと強く感じました🤦♀️🤦♀️
後は、日本の文化といいますか、人に強くものを言えないとか、人に助けを求めにくい、そんな世の中なような気がしますね。
見て見ぬふり文化のような。人が人にもっと興味を持って、声を掛け合えるような世の中であれば、変な行動をする人がいればすぐ気づけたり、育たない環境にできるのではないかな?と、関係あるようなないような話を1人ボソボソと呟いている所でありますw
そして、犯罪者は犯した罪によって、もっともっと重い罰を受けるべき。そう思いますね。(個人の意見なので流し読んでくださいね)人を苦しめたなら、その分その苦しみを知るべきです。人を痛めつけたのなら、同じ痛みを感じるべきです。殺したなら、死刑になるべき、私は正直そう考えてしまう人間です。殺意をもって奪った命に変えられるのは、奪った本人の命しかないと思っています。遺族の身になってみればなおさら、それが最低限では?という気さえします。
自分が犯した罪以上の罰がない事を知っているから、犯罪者は犯罪を繰り返す、だからそういう基準が何か変われば良いな、なんて。(日頃から考えてたりして、、、)
イ・ビョンホン演じるスヒョンは悪魔なのか
主人公スヒョンは復讐の為、犯人ギョンチョルを痛めつけては逃がし、痛めつけては逃がしを繰り返すわけです。
一発で復讐を果たしては、婚約者の苦しみには到底達さないという強い復讐心。
最後にはギョンチョルを捕まえ、婚約者が殺された場所でギョンチョルを本人の家族に殺させるという方法を選びました。
どういう復讐が1番犯人を苦しめるのか、そう考えた時秀逸な方法だと思いましたね。
他人に痛めつけられても、心が動かないサイコパスですから、家族が出てくるというのは1番痛い所つかれたって感じでしょうか。観てるこっちも、噓でしょ、やめてあげてくれ。と家族を思うと胸が痛かったです、、
ギョンチョルが家族を大切にしていたかは、定かではありませんが、家族は大切に思っていたように感じます。そんな家族に最後殺されるギョンチョル本人悲しさと、残された家族の心に残る大きな傷と、合わせて1番辛い復讐だったのではないでしょうか。
犯人ギョンチョルは紛れもない悪魔です。
そして、主人公スヒョンは悪魔になったのでしょうか。個人的な意見、悪魔になりましたね。
復讐するという事は、悪魔になると決める事だと思います(は?自分で書いてて何言ってるの感wwでも私の感想なんで、言いたいこと書かせてくださいww)
そして、何も罪のないギョンチョルの家族に1番苦しい思いをさせた事も悪魔そのもの。
復讐した事については、分かるよ分かるよ。と言ってやりたい気持ちでいっぱいですが、観終わったあとのこのスッキリしない感。後味はじんわりじんわり悪いですねえ。
最後、イ・ビョンホンが号泣してるんですよね、もう私も一緒に泣いてあげたいし、むしろ抱きしめてあげたい、、という何か悲しくてたまらない気持ちでいっぱいになりました。
まとめ
胸糞、バッドエンド大成功って感じの映画でしたね。
嫌な気持ちになるのは間違いないのですが、どうしても観てしまうのがこの類の映画です。
そして、イ・ビョンホンの等身大の人形を買おうかと悩んだくらい、美しかったですww
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