Netflixオリジナル作品『オールドピープル』。その名の通り老人がたくさん出てきます。
系統的には、2022年話題になった狂暴化ウイルスに感染した人に追われる「哭悲/THE SADNESS」とか、子供に追われる「ザ・チャイルド
」辺りに似ていると思います。

監督:アンディー・フェッチャー
原題『Old People』/2022/101分/ドイツ
スリリング/ホラー/ちょいグロ/老人たくさん
個人的評価:
映画サイト見るかぎり賛否両論あるみたいですね。
私は、低評価派でした。
そんなに面白くなかったけど、寂しい思いをしている老人がたくさんいるんだよ、っていうのと、これからの少子高齢化への恐怖を感じたので少しプラス評価です。
『オールドピープル』のあらすじ
若者はほぼ住んでおらず、多くの老人たちが残された施設だけが立ち並ぶ町。
老人には優しく接しろ、老人を大切にしろ。
孤独に追いやられ、寂しさや怒りを爆発させた老人たちが、狂暴化し次々と人を襲います。
『オールドピープル』のネタバレ感想
※ここからネタバレがありますので、ご注意ください!
この先の介護現場見てる気がして、正直ぞっとした
子供や孫から忘れ去られたように、施設に置き去りにされしまったたくさんの老人たち。
介護するスタッフも人手不足で、床に食べ物が散らかってたり、素っ裸でお風呂でうめいてるおばあちゃんとか、暴れるから拘束されてるおじいちゃんいたり…放置プレイ状態。
主人公の父親も施設に入ってて、迎えのために、初めて施設を訪れるんですが、あまりのひどさに絶句してるんですよね。いつもこんな感じなの?って。
一見、ひどい施設だな~~って思われるんですけど、介護なめちゃあかん、ですよね。
暴れるから拘束具=虐待やん。みたいに思うけど、実際そうでもしないと現場が回らない。
これから、団塊の世代がみんな施設に入る歳になった時、私たちの国は耐えられるんですかね。
全く詳しくないけど、不安がよぎりました。
他人事ではない気がして、正直ゾッとしました。
誰に責任があるのか…
この映画では、私たち家族の責任だよってことを言ってるんですよね…多分。
老人たちの気持ちは、痛いほど理解できます。
でも、その老人たちの寂しさ=怒りになってしまったのが悲しいな、と思いました。
愛する自分の子供や孫、そこに怒りを感じてしまうのかな…?
私が”人生に悩んだ”と親に相談したとき
「親の将来の事なんか気にしなくていい!好きな事をすればいい。親孝行ではなく、自分の子供に返しなさい」
そう言われたんです。
それを聞いて、一歩前に踏み出せた自分がいたんですよね。
もちろん、言わないだけで一緒にいて欲しいとは思ってるだろうけど。
そして、そこに愛があってこそなんだろうけど。
なんの話やねん、なんですけど!
何が言いたいかというと、老人たちの孤独が怒りとなり、悪魔を呼びよせ、その矛先が、愛する者へ向いてしまったことが悲しかったなぁという感想でした。
老人の様子を見る限り、放置されたことへの怒りもあるけど、若い人たちへの妬み嫉みがある老人もいるようでしたよね…(ウェディングドレスにめちゃくちゃ執着してるおばあさん居た)
ゾンビほど強くもない、人間ほど弱くもない、なんか足りない
そうなんです、なんか、全部どっかで観たことあるし、あと一歩足りない感。
惨殺シーンはちょっとグロいけど、ガッツリは見せない。
襲ってくるけど、そんなにガツガツしてないから緊迫感がない。
弱くはないけど、何かが乗り移ったように無敵でもない。
うーん…物足りない。
でした。
正直あんまり細かいところ覚えてなくて、よそ見してました多分。
だったら感想書くななんですけど。
全然良いこと書けないなぁ。
施設に家族が入っているみなさん、是非会いに行きましょう。
私は、祖母が施設に入っていたけど、あまり会いに行けなかったことを思い出して涙が出ました。そんな意味では、ハッとさせられる映画でした。
”はたして、私たち若い世代には、老人たちの怒りを防ぐ時間はあったのか?
わからない。でも、時間はあった。過去に。時間はあったのだ。”
という最後の言葉。
孤独を感じているかもしれない。今、気づけたみなさん、ラッキーです。
愛する家族に、出来る限りの愛をそそぎましょう。
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