【ネタバレ感想・考察】映画「メメント」難解だが理解すればするほど考察が深まる

サスペンス
(C)2000 I REMEMBER PRODUCTIONS,LLC
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※始終ネタバレ注意です。


今回は”どんでん返し映画”といえばかならず名前のあがるメメントについて。

私は2度目の鑑賞です。1度目は正直、は?意味わからん。そんな感想だったような・・

2度目の感想はというと、めちゃくちゃ面白かったです。

ちょっと難しかったよっていう人は、時間をおいて2回目観るのもおすすめ!

視聴者は物語の結末を最初に知らされ、最後に何故そうなったのかが分かるという構成になっています。結末からゆっくり遡り、徐々に謎が解けていきます。




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映画「メメント」の概要


メメント(字幕版)

原題Memento
公開(日本)2001年/113分
監督クリストファー・ノーラン
脚本クリストファー・ノーラン
音楽デヴィット・ジュリアン
撮影ウォーリー・フィスター
製作国アメリカ
配給サミット・エンターテイメント
出演ガイ・ピアース、キャリー=アン・モス、ジョー・パントリアーノ
Wikipedia引用


監督は「テネット」「インターステラー」「ダンケルク」などを手掛けるクリストファー・ノーラン監督。

さすがノーラン監督。完全に時間を操る魔術師。

ノーラン監督の作品で、1番意味わからんのに興奮しまくったのはテネットなんだけど、難しすぎてあらすじすら一生書ける気がしない。

メメント」も例外なく、難しくて頭を使う映画でした。





映画「メメント」の簡単あらすじ

妻を殺されたショックから、短期記憶障害を患っている主人公。

写真や自分の身体に彫り込んだタトゥー、そして周りの人間の協力により少しずつ妻を殺した犯人へと近づいていく。犯人は一体誰なのか・・・。





映画「メメント」の感想と考察

2回目を観終えた今、正直全部の内容を理解しきったかというと難しい。

まあ、分かっていない所は3回目の鑑賞で発見できればいいかなという所です。
多分次観る時も新しい発見があると思う。


いやあ、寂しいお話でしたね。


結論、ずっと追いかけていた犯人は既に自分の手で殺していて復讐は終わっている。しかも、そいつは妻を襲っただけで、実際に殺したのは自分だったという・・・


レナードの心情ってどういうものなんでしょうね。


彼の記憶が消えてしまうのって、奥さんが襲われているのを発見した時に頭を強く打ったからじゃないですか。っていう事は、彼の最後の記憶って奥さんがぐったり横たわっている姿なわけですよね。


ああ、妻は殺されてしまった。そう思っても仕方がない。


でも実際には、妻は襲われただけで生きていました。


そして、妻は記憶を失ったレナードとの暮らしの中で、本当に彼は記憶障害になってしまっているのか、それとも自分を騙しているのか。わからない・・・。そうやって精神を病んでいった末に、自らの命をかけてレナードの症状が本物なのか確かめようとしました。もし嘘なら私を愛しているレナードは自分を殺すような真似はしないだろうと。


その一連の出来事を、レナードは自分ではなくサミーという男に置き換えて語るじゃないですか。


それって、自分が殺してしまったという事実を知って、”そんな事あるわけがない、愛する妻にそんな事するわけがない”そんな思いから、自分ではなくサミーに起きた出来事だと物語を作りあげて記憶を改ざんしたんですかね。


だから腕に「サミーを忘れるな」って彫ったのかな。(自分が奥さんを殺してしまった事を思い出さないように)


そして、サミーの話の中にも”条件付け”という言葉が出てきたけど、この条件付けが指す本当の意味ってこの作り上げた偽の物語を何度も何度も語る事で、記憶が消えた明日の自分でも、このサミーの物語を語る事ができるっていう事なんだろう。


結局は犯人を既に殺している、復讐は完了しているんだと知ってもなお、ジョン・G探しを終われないレナード。

「奥さんの為に復讐をする自分でいること」

それが奥さんにしてしまった事への報いであり、自分の生きる意味になっているからなんですかね。



でも、これまで”犯人捜し”を作り上げてきたテディが死んでしまった後、これからはどうやって生きていくつもりなんだろう。


テディで最後にするように自分にメッセージを残したんですかね。
ようやく妻の仇は打てた。そんな風に。


じゃないと今度は、情報をくれて犯人まで導いてくれる人もいないわけだし、永遠に犯人には辿り着かないなんて事になっちゃうよね。また誰かに利用されるのか。それとも、テディを殺した後に、また次のジョン・Gにたどり着くようなヒントを残すのかな。




そしてラストシーン。真実が全て分かった上で次はテディをジョン・Gとして殺そう。そう決めて動き出すレナードの台詞。


「消えてしまう真実ではなく、目の前に残される現実が自分の本当の世界になる。」これからも自分の追い求める世界(妻を愛し、妻の為に復讐を果たす夫)の為に、真実を消し去り(自分が殺人鬼と化した事実)、目の前にある現実(妻を殺した犯人の情報や犯人を追っている自分の姿)を信じよう。そんな事を言ってるのかなと、感じました。


車を運転しながらそう意味深に語った直後、急ブレーキ。「さて、何だったかな?」とまた全てを忘れ去ったレナードでした。


うん。何も知らない顔で、何をするんだっけな?って可愛くいってる姿がサイコだった。
記憶喪失とかどうとかの問題じゃなくて、もう殺人犯の思考になっちゃってる所がね。

可哀そうで、怖かったな。






まとめ

みなさんの考察はどんな感じでしたか?


テレビとかで良くみる連続殺人犯も、こういうレナードみたいな背景がある人もいるのかと思うと、少しだけ同情する気持ちも湧かなくはない。してしまった罪は命に変えて償えとは思ってる民だけどね。


また数年後、新たな発見をするために観ようかなと思います(笑)




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この記事を書いた人
塩

'92年生まれ。
大好きな映画たちを記録しています。

幼少期から映画が趣味。相当数観てきたと自負してますが、正直物忘れが激しいので、記憶には刻まれていません。

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